保険屋に未来はあるか?

保険業界ってどうなるんでしょうか?そんなことについて自分勝手な考えを淡々と呟くブログです。

坂の上の雲

今更ながらに司馬遼太郎の「坂の上の雲」を読んだ。司馬さんの「竜馬がゆく」を読んだのはいつだったか。たしか10代末か20歳になった頃だった気がする。あのときは物語に引き込まれ自分の将来がとても明るい、大きなものになるような気がしていた。

 

その竜馬が開いた扉の後、約30年の物語が坂の上の雲になるわけだが、明治の日本人の明るさ、前向きな姿に、何故か痛々しさを感じた。それは、戦争・戦闘の記述の凄惨さに依るものではない。

 

坂の上の空は確かに青く、一筋の白雲に近づけたのかも知れないが、その後の日本の結末を私達は知っている。祖国を護った結果があのようなものであるとすればそれは勝利だったのか?

 

旧代々木練兵場である代々木公園の今日の空は突き抜けるように青い。幸せな時代だ。