保険屋に未来はあるか?

保険業界ってどうなるんでしょうか?そんなことについて自分勝手な考えを淡々と呟くブログです。

保険会社の戦略って?

保険会社はどんな戦略を考えているのでしょうか。私の見立てだと個人分野と企業分野で分けて考えた方が、将来的に良いような気がしています。

保険って元々データと親和性が高い、というかデータそのものなわけですよね。よって、ビッグデータを使えて、人間には読み取れないデータ間の関係性なんてものを特徴量としていとも簡単に抽出できるAIを本格的に使用できるようになれば、そして保険会社が本気でやる気になれば中間業者を通すことなくパーソナライズしたサービスを顧客ごとに提供できる。逆に言うと中間業者が間に入ったところでデータ利活用に関与できる訳でもなく「君は何のためにそこに居るの?」と言われかねない存在でしかない。しかし、それでは中間業者は生きていけないので、幾つかの先進的な中間業者は自らがプラットフォームになろうと様々な取り組みを始めている、私には今の保険業界がそんな岐路に立っているように見えています。

自動車保険はいずれ自動車と一体化するでしょう。もっと先の世界では「移動」という概念で一括りにされた保険サービスになるでしょう。そもそも、保険種目ごとに分ける必要がなくなるかもしれませんしね。

話が飛躍し過ぎましたが、生保大手は社内に営業職員を抱えていますから、ある程度の期間はこの方達を活用しつつ&雇用を守りつつ、最終的には直販体制に近いところまで持って行くと思います。だって、金融庁にビジネスモデルとして成り立たない場合があるって言われてましたもんね、確か。損保も同じような道を辿ると思いますが、こちらは内部化された営業職員じゃなく、中間業者は外部化されているので切り易いっちゃ切り易いのかな。だから、大手生保より早く構造改革ができるのではないでしょうか。損保はここで事業効率を徹底的に上げて、企業分野にリソースを配分すべきだと思っています。それが本来的な役割だとも思いますし。

しかし、保険業界内でこの話をしても誰も相手にしてくれませんね、多分。アンタッチャブルなのかな?いま、この時点では保険会社と雖も中間業者からそっぽ向かれる訳には行きませんから、もう、要らない、となった状況になって初めて「さて、君たちは何の為に居るのかな?」と聞くような気がします。でも、これって同じことが保険会社内の代理店担当の営業社員にも言えるんですけど。ヤバいのはお互い様ですね。

*最初の方で触れた通り、これは個人分野の話です。因みに生命保険業界って、本当に必要な保険ばかり売っている訳ではない。それがこれから顕在化していくと予想しています。

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