保険屋に未来はあるか?

保険業界ってどうなるんでしょうか?そんなことについて自分勝手な考えを淡々と呟くブログです。

DXというおまじない

この2〜3年? DXがバズワード化している。猫も杓子も「DX」だ。DXをどう定義するかにもよるが、いろいろな代理店さんの話を聞いている中では、それは単なるIT化だったりデジタル化だったりする。それでもやらないよりはマシだが、保険会社が本腰を入れ、社内の人材育成や社外からの高度なスキルを持った人材の採用、戦略的組織の新設などを積極的に行なっていることと比べれば、その稚拙さ(ごめんなさい)は一目瞭然だ。その多くが紙媒体からデジタルへの移行、そんなレベルなのではないか。確かにまずはそこから、ではあるもののそこがゴールでないことを理解しているのだろうか。

試しに社内でDXを担う組織の社員にAIや機械学習、InsurTechやEmbedded Insurance の動向、保険業界に限らない先進的事例の数々、マーケティングツールやボットなどの業務サポートツールの現在などを説明して貰ったら良いだろう。一人でもいいから、滔々と話を繰り広げられる社員がいればめっけもんだ。

ときどき、保険代理店の方とお話しする機会はあるが勉強不足の感は否めない。デジタル化の取り組みはサイロ化しており、横串が通っていないし、そもそも、経営者が下に丸投げなので大きな絵、グランドデザインがないのだ。こうありたい、こうなければ生き残れない、そういった危機感が経営者にあるのか?DXを遂行した後の「我が社の姿(DXが成功していれば今の姿と違ったものになる筈)」ってものを保険代理店さんの社員の皆さんが経営者に質問してみることをぜひお勧めしたい。