保険屋に未来はあるか?

保険業界ってどうなるんでしょうか?そんなことについて自分勝手な考えを淡々と呟くブログです。

公的保険を補完するもの

いつの間にか先頭に押し出されたみたいな。そんな感じがしないでもない。何処かで深い議論があったようには思えないが、一昨年末に「公的保険制度に係る情報提供をすべきである」(正確な引用ではないですが)、概ねこんな感じの監督指針に改正された。

損害保険が関係ないわけではないけれど、どちらかと言うと生命保険募集に大きく関係するのではないか、と感じた。なるほど、民間保険は公的な保険制度を補完するものであったのね、と今更ながら知った方もいるのではないか。でも、だとするならば何十年にもわたって、この点を強調してこなかった保険行政ってなんだろうとも思う。

もう一度繰り返すが、損害保険が関係ないわけではないけれど、損害保険からするとやっぱり生命保険的(定額)保障というのは多くの場合、いざ支払いを受ける段階になると「得し過ぎ」なんじゃね?と感じるものだったわけで。これって本当に必要な保障を充足したのかというとそうでもない場合もあって、なんか保険金たくさん貰えたからラッキー的文脈もアリなんだけど、その原資は保険契約者が負担していたに過ぎない。つまり、多少乱暴な言い方にはなるが「保険金たくさん貰えたからラッキー」感が強ければ強いほど保険金とは関係ない圧倒的多数の方々は無駄な保険料を払ってたんじゃないの、と思ってたわけ。

死亡保障はともかく入院保障とかは限度額ありの実損払にした方が「公的な保険制度を補完するもの」にしっくりくるんだけど、と思うのは私だけ?