保険屋に未来はあるか?

保険業界ってどうなるんでしょうか?そんなことについて自分勝手な考えを淡々と呟くブログです。

代理店業務品質評価?

保険業界に関係のない者から見て生命保険業界と損害保険業界で様々な取り組みが別個にされていることをどう思うだろうか?

それぞれの業界で様々なガイドラインを策定しているが、それらについても目的は同じだとは思うものの書き振りは違う。そうならざるを得ない所の原因は、同じ「保険」でありながら商品性や販売方法の違いにあるのだろうと思う。そして、もっとも大きな差は(個人的見解)両業界の文化の違いだ。

生命保険業界ではここ数年にわたり(10年以上?)、金融庁から定期的に釘を刺される振舞いを重ねて来た。だからこそ、2016年改正保険業法が求められ、いま生命保険業界全体の取組みとして「代理店業務品質評価」なるものが必要とされるわけである。面白いのは少なくとも損害保険業界では同じようなことについての制度的議論がまったくされていない(内部的には多少の議論はされたかも知れないが公式には議論の存在は認めていない)、ということだ。

ご存じのとおり、保険代理店の多くは比重の差はあるものの生命保険と損害保険の双方を販売しているのが通例である。にも関わらず、運営は生命保険協会が主体であるが故に評価の対象は生命保険代理店業務だけとなっている。しかも金融庁の後押しがあってのものなのに。

損害保険業界から見れば「まぁ、やってみてよ」と様子見を決め込んでいる状況で、そもそも生命保険協会だけでは評価資源が足りないことが自明なのだから、お手並み拝見といった所が正直な感想だろう。

とは、云うものの個人的には「代理店業務品質評価」運営のインパクトはそれなりにあるのではないか、とも感じている。その辺りをちょっとずつ掘り下げていきたい。

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